医局紹介 of ECCM2010

臨床

Critical Care Medicine

DSC03134.JPGGeneralistとして,Specialistとして
 救急部・集中治療部は平成17年10月よりスタッフ5人からなる新体制となりました.それに伴い診療内容を拡充し,本院における1次および2次応需救急患者のPrimary Careと,院内および診療圏で発生した重症患者の診療,いわゆるCritical Careを今後積極的に展開していくことになります.私たちは,診察後独歩帰宅できる軽症患者から,診察室内での緊急処置が必要である救急患者,また ICUにおいて集中治療を必要とする重症患者まで診療します.私たちはいわば,多岐にわたる疾患の初療を担当し全身を診るGeneralistの側面と,重症患者の診療を担当するSpecialistの側面とを併せ持つ臨床医の集団です.現在の医療の枠組みの中で,臨床の現場で一般性と専門性を両立しそれを発揮することは困難なことではありますが,私たちは救急外来とICUという場所を私たちの主戦場とすることでそれを可能にしています.医師としての一般性を失うことなく,専門性にも踏み込んでいくことが出来るという点で,私たちの仕事は非常に貴重であると考えています.

研究

Academic Challenge

DSC02139.JPG新治療の発信源として
 私たちは臨床医であると同時に研究者でもあります.当教室を開く以前,母教室である千葉大学大学院 医学研究院 救急集中治療医学講座にて多臓器不全(MOF)などの重症症例の病態を解明するために,Cytokine Network,心拍変動など様々な面から検討を行ってきました.さらにそれら研究の成果を臨床の現場で応用し,実際の症例における治療の面でも成果を上げてきました.また,重症症例に対する血液浄化法による治療を確立することに携わり,Liquid Ventilationなどの新しい治療法の開発も行ってきました.現在私たちの研究テーマは多岐にわたっていますが,すべては上に述べたように多臓器不全の病態を解明することおよび重症患者の新しい治療法を開発し,その有用性を証明することという大きなテーマに収斂するものです.それらテーマにおいて,私たちはその分野の先駆者であるのと同時に先頭を走ってきたという自負があり,当教室においても,それらテーマに向かって研究を発展深化させています.
またCritical Careの技術をそれを必要とする他の領域で生かし,新治療としていく試みも行っています.我々が世界に先駆け施行している小児DCM症例の緩徐血漿交換+持続的血液濾過透析は,小児DCMの治療を一変させる可能性があり,現在当大学小児科循環器グループおよび小児心臓外科グループと協力し,教室として取り組み成果を上げています.

社会貢献

Social Action

IMG_4003.JPG救急科専門医として
 医療従事者の日常業務はそれ自体が社会貢献です.しかし来院する症例を診療することのみでは,現在社会が私たち救急科専門医に求められていることを完全に満たすことは出来ません.

 私たちは消防学校で未来の救命士に対する講義を行い,外傷セミナーでJPTECインストラクターとして救急隊員の教育に携わっています.さらにJATECにて外傷診療の基礎の普及に努めています.また近隣の青少年スポーツ少年団指導者への救急救命講習などを通じて病院前救護知識技術の向上にも貢献しています.