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病院の概要

病院長挨拶

 新年度のご挨拶

 

病院長の武田正之でございます。専門は「泌尿器科」で、ロボット支援内視鏡下手術、前立腺癌、排尿障害、腎移植、などを担当しています。

本院は、1983年に山梨医科大学医学部附属病院として創設された山梨県唯一の特定機能病院です。2002年10月1日に旧山梨大学と旧山梨医科大学を統合して新「山梨大学」が設立されたため山梨大学医学部附属病院と名称が変更され、2004年4月1日の国立大学法人化後は国立大学法人山梨大学医学部附属病院となり、現在に至っております。本院は、「地域がん診療連携拠点病院」、「肝疾患診療連携拠点病院」の指定を受けており、各科の壁を越えた集約的治療体制を整えております。

1.附属病院稼働状況と高度医療:

2018年も附属病院は順調に稼働しました。高度医療に関しては、2017年10月に山梨県内では第1例目の「経カテーテル大動脈弁留置術」(TAVI)がハイブリッド手術室で実施され、その後も順調に症例数を増やして20例以上に達しています。

手術支援ロボット ダビンチ®Siを用いたロボット支援内視鏡下手術では、ロボット支援腹腔鏡下前立腺がん根治術と腎がんに対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は、2018年12月で300例以上の経験となりました(左図 300例達成記念楯)。2018年度から新たに保険適用となった12種類の術式のなかで、施設基準・術者基準を有する「胃がん手術」はすでに20件以上となり、「膀胱がん」も施設基準を取得しました。肺がん、子宮がん、直腸がんも施設基準取得を目指しています。2020年の診療報酬改定での保険適用術式のさらなる増加が予想されますので、2019年度中に新たに最新型の手術支援ロボットダビンチ®XiとXを導入する予定です。

可動式3テスラMRI手術室における脳神経外科手術、O-アームを用いた整形外科ナビゲーション手術も本院の特徴であり、いずれも難しい脳腫瘍や脊椎外科手術に対する高度医療技術であります。

2019年度早期に、国立大学附属病院では初めてO-アームを2台設置する予定です。

2.附属病院の再整備進捗状況:

2018年3月に基幹・環境整備が終了して2018年10月には新病棟Ⅱ期棟が着工し、2020年10月の開院を目指しています。その後は、中央診療棟・特殊診療棟の改修、新病棟Ⅲ期棟の建設、外来棟改修・増築の予定です。職員の皆様には一時的にご迷惑をおかけすると思いますが、ご容赦ください。

3.入退院支援室について:

2018年度診療報酬改定では、入退院支援にかかる評価が見直され、各病院における、「入退院支援センター」や「周術期センター」の機能の充実が求められています。いくつかの特定機能病院では、入退院管理(病歴聴取、持参薬の管理、入退院の支援)、周術期管理(術前検査、麻酔医外来、口腔管理ケア、抗凝固薬の管理等)、医療福祉連携および相談機能をまとめた「患者総合サポートセンター」をすでに立ち上げ、患者サービスの向上、スタッフの業務削減、病院経営改善に役立てています。本院でも2017年10月から、予定手術入院患者の一部を対象とした「入院支援室」業務を旧形成外科医局の場所で開始しました。再整備の最中であるためスペースの確保などの問題がありますが、各診療科外来で実施していた入院関連業務(入院説明、入院検査オーダーなど)を一括して行うことができますので、今後は全予定入院患者を対象とし「入退院支援センター」と「周術期センター」機能を備えた「患者総合サポートセンター(仮称)」を新病棟Ⅱ期棟に設置する予定です。完成した時点では、患者さんに対するサービスの大幅な向上が期待できます。

4.初期臨床研修医マッチング、新専門医制度による専門研修医マッチング結果:

2019年度の初期臨床研修医として本院に応募された医師は40名でマッチ率は100%(定員40名)、山梨県内での初期研修医は70名(マッチ率96%)といずれも過去最高でした。

山梨県内での専門医研修開始医師数は2017年度の54名から、新専門医制度による専門研修医マッチングが開始された2018年度には41名と激減しました。これに対して、全診療科長と臨床教育部による検討会を行い、入学時からの卒前教育・卒後初期臨床研修・専門医研修を通じたシームレスな医学教育内容と教育FD研修の改善、県内医療機関所属医師の医学教育への参加要請、附属病院内でのER研修(救急医療)などを行った結果、2019年度の県内3年目の専門医制度研修医師採用数が57名と増加しました。これからも山梨県内の研修病院群と山梨県と協調しながら、初期臨床研修医と専門医制度研修医師を増加させ、将来の山梨県医療レベルの向上を目指して行く所存であります。

最後に:

本院の理念である「一人ひとりが満足できる病院」とともに「理想の大学病院」を目指した挑戦を続けますので、本年度もよろしくお願いいたします。

2019年4月1日
山梨大学医学部附属病院
病院長 武田 正之