放射線技術部

部門長挨拶

 放射線技術部は、一般撮影部門、CT検査部門、血管撮影・IVR部門、MRI検査部門、放射線治療部門、核医学部門、手術室部門、放射線管理部門により、年間約127,000件(令和4年度データ)の画像検査・IVR・放射線治療を行っております。
 令和2年度より老朽化した装置の更新を進め、最新鋭の装置を導入しております。これにより、低被ばくで高品質な放射線検査が提供できるようになりました。
 当部門は、病院理念である「すべての患者さんに安心を」のもとに、「一人ひとりが納得する安全・安心の医療」を掲げ、患者さんに寄り添い、医療を受ける人、医療に携わる人など、一人ひとりが安心安全な医療を実践できる環境づくりを目指しております。放射線技術部の目標は、「質の高い画像情報の提供、精度の高い診断と治療の実践」です。私たちは、高度医療の中核として患者さんに安全で最適な医療を提供するとともに、人間性豊かな医療人の育成と臨床医学の発展に貢献していく病院の基本方針にのっとり、高い目標ですが職員一丸となり取り組んでまいります。

山梨大学医学部 放射線技術部 相川良人

部門紹介

 放射線技術部は、8部門で構成されております。
・一般撮影部門: X線撮影、透視・造影検査を行っております。装置更新され、低被ばくで高画質な画像を提供しております。骨密度検査、歯科撮影やマンモグラフィー装置による生検も行われております。
・CT検査部門:320列CT装置が2台、高精細CT装置が1台稼働しております。脳血管疾患・循環器疾患、肝臓解析など術前CT検査が増加しております。ディープラーニング画像再構成方法により低線量、低ノイズの高画質画像を提供しております。
・血管撮影部門: IVR-CT装置、心カテ装置、多目的血管撮影装置の3台が稼働しております。令和4年度、血管撮影室増設と心カテ装置の更新を行いました。医師、看護師、臨床工学技士とチーム医療を実践しております。
・MRI検査部門:3T装置が2台、1.5Tが1台稼働しております。ディープラーニングによる画質改善やMRエラストグラフィーによる肝臓の評価、4D-flow MRIによる血管内の血流フローの検査が行われております。
・放射線治療部門:高精度放射線治療を画像誘導下(IGRT)にて行っております。治療の実績、研究成果も数多く高い評価を得ております。TomotherapyによるIMRTやリモートアフターローディングシステム、密封小線源治療など精度の高い治療を実践しております。
・核医学部門: SPECT装置、SPECT-CT装置など3台の装置を有しております。SPECT-CT装置は、RIの機能画像にCT画像を融合し診断精度が向上しております。131I内用療法(甲状腺がん、バセドウ病)、223Ra(去勢抵抗性前立腺がん骨転移)、177Lu(神経内分泌腫瘍)による治療も行っています。
・手術室部門:O-armによる椎体手術、ハイブリット手術室によるTAVI、血栓回収、大動脈ステント、術中MRIなど画像を活用した手術が多く行われております。
・放射線管理部門:専任者が被ばく管理を行っております。患者さんからの放射線検査被ばく相談、放射線関係の教育など幅広く活動しております。

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