山梨県地域医療支援センター
部門長挨拶
山梨県地域医療支援センターは、山梨県と山梨大学の共同センターで、山梨県全体の医師確保、配置等を行う任務を担っています。
当センターはこれまで、山梨県で勤務する臨床研修医数の増加を第一目標に活動してきました。それにより、山梨県の医師不足は、少しずつ改善に向かっています。
しかし、医師の偏在については相変わらず甲府市・中央市に医師が集中しており、改善の兆しがないため、地域間の医師偏在を解消することを次の課題としております。
医師偏在の解消の一助としてキャリア形成プログラムが期待されます。キャリア形成プログラムとは、平成27年度以降に第2種医師修学資金の貸与を受けた医師に対して適応されるものであり、県内での診療義務年限のうち、一定期間を医師不足地域で活躍することを期待するものです。
在学生に対しては、令和5年度より、地域医療実習や、定期的な勉強会の開催、地域で活躍する先輩医師との交流など、地域医療に貢献する意思を醸成する卒前支援プロジェクトを開始しました。
卒後医師に対しては、診療義務を果たしつつ、ご本人の希望に沿った医師としてのキャリアパスを進めるようコーディネートしております。
県内の医療充実のため、卒前から卒後にわたり、医師への支援が少しでもできるよう邁進する所存です。
山梨大学医学部 山梨県地域医療支援センター 土屋恭一郎
部門紹介
山梨県地域医療支援センターは、山梨県と山梨大学の共同センターで、山梨県全体の医師確保、配置等を行う任務を担っています。山梨県の医師不足は、少しずつ改善に向かっています。しかし、医師の偏在について甲府市周辺以外は、全くと言っていいほど改善の兆しがありません。当センターには、山梨県医師修学資金貸与者はもちろん、他県出身の本学卒業生や他大学からの卒業生を対象に、新専門医制度に対応し、希望に沿った医師のキャリアパスの提案や支援を行う任務があります。また、山梨県全体の医師の分布、診療科の偏在を中心に、改善することが求められています。
当センターはこれまで、山梨県で初期臨床研修医が多く研修できることを目標に活動してきました。今後はさらに、より多くの専攻医(後期研修医)に山梨県内で就業をしてもらうかが求められる業務となっています。山梨県は首都圏に近く、入学する学生の大部分が首都圏出身者です。臨床医は、人口の多い地域では、たくさんの症例を経験できる利点があります。一方、山梨県では、じっくりと患者さんと向き合える医療ができます。山梨県内でも多くの専門医資格が取得でき、しかも、患者さんに関わる時間を多く持つことができます。医師のキャリアパスにおいて、専門部門だけでなく、総合的なバックグラウンドを持った診療をすることが可能となります。卒業後の医師への支援が少しでもできれば、このセンターの意義があるのだと考えます。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門領域 | 専門医 |
---|---|---|---|
教授(センター長) |
土屋 恭一郎
つちや きょういちろう
|
専門領域:糖尿病・内分泌 |
専門医:日本内科学会(認定医、総合内科専門医、指導医)、 日本糖尿病学会(専門医、指導医)、 日本内分泌学会(専門医、指導医)、 内分泌代謝・糖尿病内科領域の研修指導医 日本肥満学会(専門医) |
特任講師(副センター長) |
橋本 幸治
はしもと こうじ
|
専門領域:脳血管障害 |
専門医:日本脳神経外科専門医・指導医 日本脳卒中学会専門医 日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医 |