リウマチ膠原病内科

診療科長挨拶

 診療科長の中込大樹と申します。2016年度に旧第3内科に赴任し、リウマチ膠原病診療を本格的に行うグループを発足しました。2020年度に山梨大学附属病院の内科はナンバー内科から8つの診療科に再編され、リウマチ膠原病内科が新設されました。リウマチ膠原病内科だけは臓器ではなく病態が名称の由来となっています。実際の臨床でも病名では無く病態を把握し治療せよと指導しております。また、当科は最も新しく、メンバーも若い医局です。これまで山梨県にはリウマチ膠原病内科を育成できる施設はなく、リウマチ膠原病診療には限界がありました。現在では、毎年専門医が誕生し県内外で活躍しております。臨床・教育・研究の3本柱の発展が、日常診療の発展に直結します。臨床・教育・研究の土台を築き、山梨の医療の発展、世界への発信に日々邁進しております。研究面に関しては、臨床研究に力を入れており、特に関節炎と血管炎の画像研究を得意としております。最近では関節リウマチとリウマチ性多発筋痛症の関節エコーによる鑑別方法を世界で初めて報告しました。

山梨大学医学部 リウマチ膠原病内科 中込大樹

診療科紹介

 リウマチ膠原病内科が請け負う疾患は、関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、筋炎、血管炎等、主に自己免疫に起因する炎症性疾患です。患者数は意外に多く、関節リウマチが100-200人に一人であり、その他の疾患も合わせるとかなりの数になります。診断から治療までの専門的知識が必要不可欠な疾患を扱います。リウマチ膠原病疾患は、単一臓器に限らず全身に影響を及ぼします。一つの病気でも、皮膚炎、関節炎、間質性肺炎、腎炎、神経炎等いくつも症状があることがあります。昨今は臓器別に診療科が細かく分かれていますが、リウマチ膠原病内科では全身を診療できるよう日々修練しております。早期診断と先進的治療に対応すべく多くの経験を有しています。当科ではステロイド薬、免疫抑制薬等をうまく使用する事はもちろんの事、副作用や合併症の対応も留意しております。特に関節リウマチに対しては、関節エコーを用い、早期診断および治療評価を行い質の高い診療を提供しています。治療は抗リウマチ薬に加え、生物学的製剤や分子標的薬を用いた治療を積極的に導入し、寛解を目指した治療を実践しています。

対象疾患について

  • 関節リウマチ
  • リウマチ性多発筋痛症
  • 脊椎関節炎(乾癬性関節炎、強直性脊椎炎)
  • 全身性エリテマトーデス
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 強皮症
  • 混合性結合組織病
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎
  • 血管炎(ANCA関連血管炎、結節性多発動脈炎、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)
  • シェーグレン症候群
  • 成人スティル病・ベーチェット 等々

外来診療予定表

スタッフ紹介

役職 氏名 専門領域 専門医

准教授(科長)

中込 大樹
なかごみ だいき
専門領域:リウマチ膠原病 専門医:日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、
日本リウマチ学会専門医・指導医・登録ソノグラファー・評議員、
日本皮膚科学会専門医

助教(副科長)

花井 俊一朗
はない しゅんいちろう
専門領域:リウマチ膠原病 専門医:日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、
日本リウマチ学会専門医・指導医・登録ソノグラファー

臨床助教

小林 義照
こばやし よしあき
専門領域:リウマチ膠原病 専門医:日本内科学会総合内科専門医、
日本リウマチ学会専門医

医員

池田 公司郎
いけだ こうじろう
専門領域:リウマチ膠原病

医員

窪田 総一郎
くぼた そういちろう
専門領域:リウマチ膠原病

医員

渡邉 萌
わたなべ もえ
専門領域:リウマチ膠原病
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