乳腺・内分泌外科(第一外科)

診療科長挨拶

 2023年4月より診療科長をつとめさせていただくこととなりました。当科では乳腺専属医師として指導医1名・専門医1名・認定医1名を中心に、乳癌をはじめとした乳腺疾患全般を対象に外来診療・手術・病棟業務を行っています。いまや日本人女性の9人に1人が乳がんに罹患するとされ、当院においても受診される乳がん患者さんは年々増加傾向にあります。
 当科の特色として診断から治療までを一貫して行っており、日本乳癌学会認定の指導医のもと、専門性の高い診療を行っています。乳がんの治療は手術療法・薬物療法・放射線療法があり、サブタイプや病期によって治療方法の組み合わせが異なります。さらに近年では遺伝性乳がんに対する遺伝学的検査やリスク低減手術についても選択肢として挙げられ、多様化・複雑化する治療方法に患者さんが頭を悩ませるケースを多く認めます。そこで、がん相談センター、遺伝子疾患診療センター、形成外科・産婦人科と密に連携することで、患者さんにより満足度の高い医療を提供できるよう取り組んでいます。
 他、大学病院の重要な役割として、医学部学生や若手医師の教育・育成および乳腺疾患に関わる研究の推進が挙げられます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

山梨大学医学部 乳腺・内分泌外科(第一外科) 中山裕子

診療科紹介

1. 乳腺外来は火曜、水曜、木曜、金曜に実施しております。
2. 初診日に血液検査、3Dマンモグラフィ、乳房超音波検査を行い、乳がんが疑われた場合は病理検査 (穿刺吸引細胞診もしくは針生検)を行います。マンモトーム生検が必要な場合は木曜午後に行います。病理検査は1週間前後で結果がわかります。
3. 乳がんと診断されたときはサブタイプや病期に従って治療方針を決めます。早期乳がんの治療は、①手術を行い、手術検体の病理診断で術後の治療(再発予防目的の補助療法)を決める、②薬物療法を行い、がんを小さくしてから手術を行う、の2つがあります。転移・再発乳がんの場合は、個々の患者さんの生活の質を一番に考えながら、ご希望に沿う治療を行います。また、がん相談センターをはじめとした他職種と連携し、患者さんをサポートします。
4. 手術は月曜と木曜に行っています。乳がんの手術方法は乳房温存手術(部分切除術)、乳房全切除術(±乳頭乳輪温存)があります。温存手術の場合は、術後に放射線科で温存乳房の照射を行います。希望があれば、形成外科と連携し、乳房全切除術と乳房再建術を同時に行うことができます(月曜のみ)。
5. 遺伝子疾患診療センターと連携し、乳がんと関連した遺伝性腫瘍に対する相談・管理・治療を行っています。

対象疾患について

  • 早期乳がん
  • 転移・再発乳がん
  • 遺伝性乳がん卵巣がん症候群(予防切除、遺伝カウンセリング含む)
  • 線維腺腫
  • 葉状腫瘍
  • 乳腺炎

外来診療予定表

スタッフ紹介

役職 氏名 専門領域 専門医

助教(科長)

中山 裕子
なかやま ゆうこ
専門領域:乳腺・内分泌外科 専門医:日本外科学会外科専門医・指導医、
日本乳癌学会乳腺専門医・指導医、
日本がん治療認定機構 がん治療認定医、
マンモグラフィ読影認定医

助教

芦沢 直樹
あしざわ なおき
専門領域:乳腺・内分泌外科 消化器外科 専門医:日本外科学会外科専門医、
日本乳癌学会乳腺認定医、
日本消化器外科学会専門医、
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医、
日本がん治療認定機構 がん治療認定医、
マンモグラフィ読影認定医

臨床助教

中田 晴夏
なかだ はるか
専門領域:乳腺・内分泌外科 専門医:日本外科学会専門医、
日本乳癌学会乳腺専門医、
マンモグラフィ読影認定医

非常勤講師

高橋 ひふみ
たかはし ひふみ
専門領域:乳腺・内分泌外科 専門医:日本外科学会認定医、専門医、
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、
マンモグラフィ読影認定医
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