整形外科
診療科長挨拶
日本人の平均寿命は毎年更新を続けていますが、元気に自立して過ごすことができる健康寿命には乖離があります。これは、運動器の障害が重要な一因となっています。移動機能が低下し進行すると、介護の必要が高くなり、この状態をロコモティブシンドローム(ロコモ)といいます。本邦では40歳以上の68%が罹患しているという報告があります。健康に生活できる期間を延伸するためには、整形外科が果たす役割は極めて大きいといえます。整形外科は小児から高齢者まで、先天性や外傷、加齢性疾患などに対し、脊椎・関節・手外科・骨軟部腫瘍・小児整形・外傷(スポーツ含)・リハビリテーションの領域に分けて診療を行います。外科と標榜されていますが、すぐに手術をするわけではなく、内科的治療の後、必要があれば外科的治療を行い、その後、リハビリテーションを行います。2016年には手術室が改築され、整形外科は高度清潔区域(バイオクリーンルーム)で手術を実施します。また、O-armナビゲーションシステムと神経モニタリングを使用した脊椎脊髄手術や、高性能顕微鏡やエコーを利用した手術が実施され、難治疾患に対して最先端機器を使用した安全な手術を行っています。また、リハビリテーション室を改築し、患者さんの充実した機能回復を目指します。
山梨大学医学部 整形外科 波呂浩孝
診療科紹介
当科は体幹と四肢における運動器を対象とします。脊柱、骨盤、肩、肘、手、股、膝、足、などの骨、軟骨、筋、靭帯、腱、神経、血管、などの組織が健全に保持され、生活の質が担保されるための医療を行います。よって、子供たちから成人、高齢者まで広い年齢層における先天性疾患、加齢が原因の病気、けがなどの外傷、腫瘍、などを対象とします。複数の部位を同時に治療することもあります。「外科」という診療科ですが、投薬などの内科的治療から、低侵襲から大きな侵襲までの手術治療、その中間治療、およびリハビリテーション、などを行います。
対象疾患について
整形外科では、主に運動器(骨、関節、筋肉、靭帯、神経など)の外傷と疾患の治療を行っています。特に下記の疾患を専門としています。
- 股関節疾患 (変形性股関節症、臼蓋形成不全、大腿骨頭壊死症、急速破壊型股関節症、関節リウマチ、関節唇障害)
- 膝関節疾患 (変形性膝関節症、骨壊死症、関節リウマチ、半月板損傷、靱帯損傷)
- 腫瘍 (原発性骨・軟部腫瘍(骨・筋肉・脂肪・神経などから発生する良性あるいは悪性の腫瘍)、転移性骨・軟部腫瘍(癌の骨などへの転移))
- 脊椎疾患 (頚椎・胸椎・腰椎の椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎・脊髄腫瘍、脊椎感染症、脊椎変形(側弯症・後弯症)、靭帯骨化症、骨粗鬆症(圧迫骨折)、関節リウマチ性脊椎病変)
- 手外科 (切断指再接着、手根管症候群、肘部管症候群、遠位橈尺関節障害、キーンベック病、デュプイトラン拘縮 、腱損傷、上肢の骨折)
- 小児整形 (先天性股関節脱臼、合多指(趾)症、先天性内反足、斜頚)
外来診療予定表
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門領域 | 専門医 |
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教授(科長) |
波呂 浩孝
はろ ひろたか
|
専門領域:脊椎脊髄外科 |
専門医:日本整形外科学会理事・専門医・認定脊椎脊髄病医・認定運動器リハビリテーション医、 日本脊椎脊髄病学会前理事長・脊椎脊髄外科指導医、 日本腰痛学会理事、 日本脊椎インストゥルメンテーション学会理事、 日本脊髄障害医学会理事、 日本末梢神経学会理事、 東日本整形災害外科学会理事、 日本軟骨代謝学会評議員、 日本運動器移植・再生医学研究会幹事、 関東整形災害外科学会幹事 |
総合支援部・特任准教授、入退院支援センター長 |
市川 二郎
いちかわ じろう
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専門領域:骨軟部腫瘍 |
専門医:日本整形外科学会専門医・指導医・骨軟部腫瘍医、 がん治療認定医(JBCT)、 臨床研修指導医(厚生労働省) |
講師 |
谷口 直史
たにぐち なおふみ
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専門領域:関節外科、人工関節、リハビリテーション |
専門医:日本整形外科学会専門医・指導医・代議員、 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医・代議員、 日本リウマチ学会専門医・指導医、 日本人工関節学会認定医・評議員、 東日本整形災害外科学会評議員、 臨床研修指導医(厚生労働省)、 身体障害者福祉法第15条指定医 |
講師、外来医長 |
若生 政憲
わこう まさのり
|
専門領域:小児整形外科、足の外科、四肢変形矯正、骨延長 |
専門医:日本整形外科学会専門医・指導医・小児整形外科委員、 日本小児整形外科学会評議員、 臨床研修指導医(厚生労働省)、 身体障害者福祉法第15条指定医、 義肢装具等適合判定医 |
講師、医局長 |
大場 哲郎
おおば てつろう
|
専門領域:脊椎外科 |
専門医:日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄病医、 日本脊椎脊髄病学会指導医、 日本腰痛学会評議員、 日本側弯症学会国際委員会、 Bio Spine Japan 幹事 |
助教 |
小田 洸太郎
おだ こうたろう
|
専門領域:脊椎外科 |
専門医:日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄病医・認定スポーツ医、 日本脊椎脊髄病学会指導医、 日本スポーツ協会認定スポーツドクター |
助教 |
田中 伸樹
たなか のぶき
|
専門領域:脊椎外科 |
専門医:日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄病医、 日本脊椎脊髄病学会指導医、 日本スポーツ協会認定スポーツドクター |
助教 |
藤巻 太郎
ふじまき たろう
|
専門領域:足の外科 |
専門医:日本整形外科学会専門医、 日本スポーツ協会認定スポーツドクター |
助教 |
芦沢 知行
あしざわ ともゆき
|
専門領域:関節外科 |
専門医:日本整形外科学会専門医、 日本人工関節学会認定医 |
臨床助教 |
勝 麻里那
かつ まりな
|
専門領域:脊椎外科 | 専門医:日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄病医・認定運動器リハビリテーション医 |
助教 |
竹居 隼人
たけい はやと
|
専門領域:脊椎外科 | 専門医:日本整形外科学会専門医 |
助教 |
重橋 孝洋
じゅうばし たかひろ
|
専門領域:関節外科 | 専門医:日本整形外科学会専門医 |
特任助教 |
小泉 良介
こいずみ りょうすけ
|
専門領域:関節外科 | 専門医:日本整形外科学会専門医 |
特任助教 |
水上 魁
みずかみ かい
|
専門領域:脊椎外科 |
専門医:日本整形外科学会専門医、 日本スポーツ協会認定スポーツドクター |
臨床助教 |
河野 紘之
こうの ひろゆき
|
専門医:日本整形外科学会専門医 | |
臨床助教 |
白倉 翔平
しらくら しょうへい
|
専門領域:関節外科 | 専門医:日本整形外科学会専門医 |
臨床助教 |
遠藤 とも香
えんどう ともか
|
専門医:日本整形外科学会専門医 | |
医員 |
久保川 将志
くぼかわ まさよし
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医員 |
弦間 崇
げんま たかし
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医員 |
麻野 康基
あさの こうき
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医員 |
權守 志映
ごんもり ゆきえ
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医員 |
田中 雅人
たなか まさと
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医員 |
渡部 宏毅
わたべ こうき
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医員(リハビリテーション科) |
山本 健太
やまもと けんた
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非常勤講師 |
神平 雅司
かみひら まさし
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非常勤講師 |
河野 秀樹
こうの ひでき
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非常勤講師、臨床教授 |
萩野 哲男
はぎの てつお
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非常勤講師 |
木盛 健雄
きもり けんゆう
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非常勤講師、臨床教授 |
落合 聡司
おちあい さとし
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非常勤講師 |
大北 弦樹
おおきた げんき
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医学研究員 |
後藤 豪
ごとう ごう
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