救急科
診療科長挨拶
救急科は、急性の病気や怪我を治療するための基本診療科の一つです。他の国立大学病院でも見られるように、当院では集中治療部とドッキング形式で運営しています。
救急科では主に、外傷による出血性ショックや各種薬剤や虫刺傷、食事や予防接種などによるアナフィラキシーショックなどの各種ショック、重症感染症や院外心肺停止など、緊急性と重症度が高い疾患を診療しています。医師はそれら重症病態だけではなく、社会と病院との接点ともいうべきER(救急外来)に訪れる様々な年齢、疾患、重症度の患者さんへの対応を適切に実施する、いわばプライマリーケア医、ジェネラリストとして指揮を取る専門家でもあります。また、昨今増加している災害に対しても、被災地に赴き診療を行うだけではなく、実際に災害を受けた時に適切に対処することも求められているため、常に対応できるように知識と技能を身につけています。
私は大学病院として求められるレベルを実現するために後進の指導を行っており、2005年に当院に赴任した際には私を含めて3人だった救急科専門医は現在9人に増えました。果たすべき役割を考えるとまだ十分だとは言えませんが、継続して発展と拡大に努めていきます。
山梨大学医学部 救急科 森口武史
診療科紹介
救急科は、主に救急外来と集中治療室での診療を担っており、生死に関わる重篤な病態に陥った患者さんに対してECMOや人工呼吸器、血液浄化装置などの治療技術を駆使して適切かつ質の高い救命医療を行っています。
救急車で搬送された重症患者の初療とその後の集中治療を行うことはもとより、近隣病院で初療された重症患者の転院を受け入れ、集中治療を行っています。また、院内で急に容態が悪化した患者さんや複数の診療科が関わっている複雑な病態にある患者さんの主担当科として治療にあたっています。このように地域の中核病院である大学病院、ひいては地域における重症患者治療の最後の砦として、院内外において重要な役割を果たしています。
2次救急輪番日には、診療チームのリーダーとしてさまざまな救急疾患の診療にあたっています。また、災害に対応するための知識と技術を持った専門医療チームである災害派遣医療チーム(DMAT)隊員も所属しており、院内外の災害への対応も担っています。
対象疾患について
- 重症感染症、敗血症および敗血症ショック
- 重症急性膵炎
- 新型コロナウイルス感染症や急性呼吸窮迫症候群などによる急性呼吸不全
- 劇症型心筋症
- 劇症肝炎などによる重症肝不全
- 急性腎障害
- 播種性血管内凝固症候群
- 多臓器不全
- 各種ショック
- 心肺停止および蘇生後脳症、低酸素脳症
- 各種代謝異常
- 多発外傷
- 重症熱傷
- 急性薬物中毒
- 熱中症、偶発性低体温症などの環境障害
外来診療予定表
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門領域 | 専門医 |
---|---|---|---|
教授 |
森口 武史
もりぐち たけし
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専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医・評議員、 日本アフェレシス学会認定専門医・評議員、 日本急性血液浄化学会認定指導医・理事 |
助教 |
原田 大希
はらだ だいき
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専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医、 日本アフェレシス学会認定専門医、 急性血液浄化認定指導医 |
助教 |
菅原 久徳
すがわら ひさのり
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医 |
臨床助教 |
上野 昌輝
うえの まさてる
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医 |
助教 |
伊瀬 洋史
いせ ひろぶみ
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 | 専門医:日本救急医学会救急科専門医 |
臨床助教 |
阪田 宏樹
さかた ひろき
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 | 専門医:日本救急医学会救急科専門医 |
臨床助教 |
明瀬 夏彦
みょうせ なつひこ
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 | 専門医:日本救急医学会救急科専門医 |
医員 |
名取 富貴
なとり ふき
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 | |
医員 |
飯野 亮
いいの りょう
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |