病理診断科

診療科長挨拶

　病理診断がカバーする領域は病気の診断だけにとどまらず、治療選択に必要なタンパク分子、遺伝子の情報を提供するところまで拡大し続けています。当院の病理診断科は最新の知見と幅広い経験を有する病理専門医が病理診断に従事し、診療科医師に信頼される病理診断、患者様が安心できる病理診断を提供できる体制を整えています。また各診療科と連携し、県内の医療を支える医師、医療従事者の育成にも力を入れています。

山梨大学医学部病理診断科近藤哲夫

診療科紹介

　病理診断には組織診断、細胞診断、術中迅速診断、病理解剖があり、病理診断科と病理部が連携して業務を行っています。
　病理診断では腫瘍、炎症、変性など様々な疾患に対して多様な染色技術、ときに遺伝子解析も加えて診断を行います。病理診断は医療の質を保証する“かなめ”として重要な役割を担っています。質の高い病理診断を提供するために組織診断の全症例において病理専門医2名が診断のダブルチェックを行い、細胞診断は複数の細胞検査士がスクリーニングした後に細胞診専門医の資格を有する病理医が最終判定しています。希少例や難解例は院内での病理カンファレンスで検討され、必要に応じて外部専門家へのコンサルテーションを行います。各診療科、部門との多職種合同カンファレンスも積極的に行っています。
　術中迅速診断では腫瘍の診断、転移の有無、切除断端の判定を手術中に行っており、術式の決定に必要な病理情報を術者に提供しています。
　病理解剖（剖検）は不幸にしてお亡くなりになられた患者様の全身臓器、組織を詳細に観察することにより、病因や病態の解明、治療効果の判定、死因の究明などの総合的な検証を行っています。病理解剖の結果は臨床病理検討会（CPC）を通じて主治医に報告されます。得られた貴重な知見は医師、医療従事者の育成、医学の進歩に役立てています。

対象疾患について

腫瘍性疾患
炎症性疾患
変性疾患

スタッフ紹介
関連リンク

スタッフ紹介

役職	氏名	専門領域	専門医
教授(科長)	近藤哲夫こんどうてつお	専門領域：病理診断、細胞診、内分泌病理	専門医：病理専門医、分子病理専門医、細胞診専門医、国際細胞診専門医(FIAC)、病理専門医研修指導医、臨床研修指導医、死体解剖資格、認定内科医
准教授(副科長、医局長)	大石直輝おおいしなおき	専門領域：病理診断、細胞診、血液病理	専門医：病理専門医、分子病理専門医、細胞診専門医、病理専門医研修指導医、臨床研修指導医、死体解剖資格
准教授	望月邦夫もちづきくにお	専門領域：病理診断、細胞診、消化器病理	専門医：病理専門医、細胞診専門医、病理専門医研修指導医、細胞診教育研修指導医、臨床研修指導医、死体解剖資格
助教	井上朋大いのうえともひろ	専門領域：病理診断、細胞診、呼吸器病理	専門医：病理専門医、細胞診専門医、死体解剖資格
助教	田原一平たはらいっぺい	専門領域：病理診断、細胞診	専門医：病理専門医、細胞診専門医、死体解剖資格
医員	藤原万衣孔ふじはらまいこ		専門医：専攻医
医員	横田ゆかよこたゆか		専門医：専攻医