リウマチ膠原病センター
センター長挨拶
リウマチ膠原病疾患は自己免疫に起因する炎症性疾患です。名前自体は聞き慣れないかも知れませんが、リウマチの発症頻度は約100人に1人で、山梨県では5000人以上の方が患っている計算になります。その他の膠原病も合わせると相当数の患者さんがいらっしゃいます。ただし、医療機関で診断されてもどこの病院を受診すれば良いのか悩んでいる患者さんもいるのではないでしょうか。山梨大学では、主にリウマチ膠原病に携わる内科、皮膚科、整形外科の医師を中心に2016年10月にリウマチ膠原病センターを設立しました。3診療科によるリウマチ膠原病センターは全国でも稀です。これにより、患者さんがどこに受診すれば良いか迷うことなく、県内の医院や病院から紹介しやすくなり、早期診断、早期治療が可能です。診療科の垣根を越えた連携は、患者さんのメリットに直結します。また、山梨県におけるリウマチ膠原病専門医の数は全国でも少ない水準であり、専門医育成は課題の1つでありました。センターでは定期的にカンファレンスや勉強会を開催して、若手医師の育成に貢献します。
山梨大学医学部 リウマチ膠原病センター 波呂浩孝
センター紹介
リウマチ膠原病センターは、関節リウマチをはじめとするリウマチ膠原病疾患に包括的かつ集学的に診療すべく、2016年10月に整形外科、皮膚科、リウマチ膠原病内科の3診療科により発足されました。センターに属するメンバーは、リウマチ膠原病疾患に精通しており、さらに診療科の垣根を越えて協力することで質の高い医療の提供を志しております。リウマチ膠原病疾患は、関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、筋炎、血管炎等、主に自己免疫に起因する炎症性疾患です。これらの疾患は、単一臓器に限らず全身に影響を及ぼす場合が多いです。皮膚から診断される疾患、関節炎から診断される疾患、発熱等の全身症状から診断される疾患等様々です。治療に関しても、外用、内服、注射、手術、リハビリテーションと様々です。これらに対して、各診療科の長所を生かし、短所を補い合い、スピーディーに診断から治療まで対応できる事がセンターの利点です。週に一回、診断困難例、治療難治例を相談し合うカンファレンスを開催し、また定期的に勉強会を開催することで日進月歩の医療知識をアップデートできるように努力しております。
対象疾患について
- 関節リウマチ
- リウマチ性多発筋痛症
- 脊椎関節炎(乾癬性関節炎、強直性脊椎炎)
- 全身性エリテマトーデス
- 抗リン脂質抗体症候群
- 強皮症
- 混合性結合組織病
- 多発性筋炎/皮膚筋炎
- 血管炎(ANCA関連血管炎、結節性多発動脈炎、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)
- シェーグレン症候群
- 成人スティル病
- ベーチェット 等々
外来診療予定表
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門領域 | 専門医 |
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教授(センター長) |
波呂 浩孝
はろ ひろたか
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専門領域:脊椎脊髄外科 |
専門医:日本整形外科学会理事・専門医・認定脊椎脊髄病医・認定運動器リハビリテーション医 日本脊椎脊髄病学会理事長・脊椎脊髄外科指導医 日本腰痛学会理事 日本脊椎インストゥルメンテーション学会理事 日本脊髄障害医学会理事 日本末梢神経学会理事 東日本整形災害外科学会理事 日本軟骨代謝学会評議員 日本運動器移植・再生医学研究会幹事 関東整形災害外科学会幹事 |