救急部

部門長挨拶

 救急部は急性期医療を担当する救急科、循環器内科、循環器外科、脳外科、産科、婦人科、小児科などが主に利用する新病棟1階に位置する救急外来を統括する部門です。急性期の病気や怪我を治療するために、24時間体制で運営しています。
 私は当院において救急と集中治療を2005年より担当しており、2019年より救急部長となり、各種急性期患者の受け入れ体制の整備を進めているところです。昨年からは循環器救急センターも開設し、狭心症、心筋梗塞、大動脈解離症などの急性期循環器疾患の受け入れも増え、地域の急性期医療にますます貢献できることと思います。
 当部署は3次応需の医療機関として急性気重症患者を受け入れると同時に、当院かかりつけの患者さんの急性期診療、および地域の主要な2次輪番担当病院として、当番日には1次から2次まで幅広く患者さんを診療するERとして機能しています。今後更に需要を増す急性期医療に対応するため、部門の機能強化に努めていきます。

山梨大学医学部 救急部 森口武史

部門紹介

 救急部は、急性期の病気や怪我を診断し、適切な治療を行うために、重症患者まで対応可能な初期診療ブースが4ベッド、感染症患者を診療可能な簡易陰圧室を1部屋配置しています。初期診療ブースのうち2ベッドはカーテンで区切り高性能な空気清浄機を備えております。さらに新型コロナ感染症の診療対策として、外来の外には専用プレハブを設置しています。また産科、耳鼻科、歯科口腔外科、および眼科の専門診療の機材を備える専門診療ブース、そして内科一般診療を行う個室も1部屋設けており、様々な症状の患者さんに対応できる設備を整えております。昨年より専従の看護師を多く配置し、救急部機能の充実を図っています。
 また、救急外来の外にあるピロティを生かし、災害時には除染ブースや待機場所となる大型のテントを設営することも可能です。2021年より救急トリアージ棟が竣工し、様々なタイプの災害に柔軟に対応できる環境が整いました。
 2次輪番救急当番日には多くの救急車を含む救急患者を受け入れるERとして機能し、緊急血管造影・緊急手術・緊急内視鏡検査など多くの処置に対応しています。

対象疾患について

  • 全科救急疾患の初期診療
  • ショック
  • 急性中毒
  • 熱中症
  • 偶発性低体温症
  • 心肺停止蘇生後
  • 大手術後

スタッフ紹介

役職 氏名 専門領域 専門医

教授

森口 武史
もりぐち たけし
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 専門医:日本救急医学会救急科専門医、
日本集中治療医学会認定専門医・評議員、
日本アフェレシス学会認定専門医・評議員、
日本急性血液浄化学会認定指導医・理事
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