集中治療部
部門長挨拶
当院は重症の患者さんを安全かつ迅速に治療するために最先端の医療技術を駆使し、常に最高のケアを提供するために存在しています。そのような役割を担う大学病院において、高度な機能を持つ集中治療部は必要不可欠な存在だと思います。
私は2005年より当院で救急医療、集中治療医療にあたっており、2020年より集中治療部長を努めております。山梨県内の集中治療専門医は、赴任当初私と上司の2人だけでしたが、育成に努め現在では当院で7人まで増えました。今後更に需要が増す重症の患者さんの診療に万全の体制を整えていくつもりです。
集中治療室(ICU)で治療を受ける患者さんは集中的な診療が必要な病状であり、患者さん本人はもとよりご家族の方々も心労が絶えないと思います。私たちは病状の改善という結果でお答えできるように努力するとともに、診療中の不安や心配にできる限り寄り添えるよう常に心がけております。
山梨県の重症診療の要として、今後も最先端の医療を適切に提供し、患者さんの救命に努めたいと思います。
山梨大学医学部 集中治療部 森口武史
部門紹介
山梨県の最重症患者さんの診療の最後の砦として24 時間体制で患者さんを受け入れています。
集中治療室(ICU)は、当院および山梨県下の病院において緊急性が高く最も重症の患者さんの治療を集中的に行う部門です。当院新病棟2階に12床あり、生命の危機に瀕した患者さんを人工呼吸器、各種血液浄化法やECMOなどの人工補助療法を中心とする高度な医療(クリティカルケア)で救命するための部門です。
また、集中治療で救命した後も体力がなかなか回復しないことが多いため、ICUで治療を行っています。治療中に早期からリハビリテーションを開始することで、廃用症候群予防にも努めています。
集中治療専門医を含む集中治療医が常駐し、重症患者さんの診療にあたっています。また、専門的なトレーニングを受けた看護師が50人ほど専従し、患者さん2人に対して常に1人が24時間体制で看護にあたっています。そのほか各診療科の医師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士も配置されており、他職種が1つのチームとして高度な医療を提供しています。
対象疾患について
- 敗血症
- 重症感染症
- 急性腎不全
- 急性肝不全
- 劇症肝炎
- 自己免疫疾患の急性期
- 脳血管障害
- 急性心筋梗塞
- 重症急性膵炎
- 汎発性腹膜炎
- 薬物中毒
- 多発外傷
- 心肺停止蘇生後
- 大手術後
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門領域 | 専門医 |
---|---|---|---|
教授 |
森口 武史
もりぐち たけし
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専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医・評議員、 日本アフェレシス学会認定専門医・評議員、 日本急性血液浄化学会認定指導医・理事 |
講師 |
後藤 順子
ごとう じゅんこ
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器・慢性維持透析 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医、 日本急性血液浄化学会認定指導医、 日本アフェレシス学会認定専門医、 日本透析医学会専門医、 日本透析アクセス学会VA血管内治療認定医 |
助教 |
高三野 淳一
たかみの じゅんいち
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専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 |
専門医:日本救急医学会救急科専門医、 日本集中治療医学会認定専門医 |
臨床助教 |
渡邉 愛乃
わたなべ あきの
|
専門領域:救急・集中治療・急性血液浄化・人工臓器 | 専門医:日本救急医学会救急科専門医 |