総合診療部
部門長挨拶
山梨大学医学部附属病院 総合診療部では診断のついていない症状や健康問題を有する患者さんに対し、患者さんの疾患だけではなく側面にある心理および社会的な背景も含めた全人的な診療を行い適切な診療科と連携する役割を担っております。
2015年に設立された、まだ新しい診療部門ではありますが日常的に高頻度で遭遇する疾患であるコモンディジーズの診療に留まらず新型コロナウイルス感染症の発熱外来および後遺症外来など幅広い分野の診療に今日まで携わってきました。
総合診療医には地域の医療機関や患者さんやそのご家族のニーズによって柔軟な対応が必要とされます。医学の進歩に伴い診療科が細分化される中で、総合的な内科の診療を目的とした総合診療部が、患者さんにとって山梨大学医学部附属病院への第一歩となる診療科でありたいと考えています。
また、教育面においては、卒前教育を含め、総合病院内での総合診療の概念にとらわれず、在宅医療や地域の基幹病院、そしてかかりつけ医などを含めた、それぞれの地域や患者さんに寄り添った医師の育成に取り組み、今後も一層、山梨県の地域医療に貢献できるよう努めて参ります。
山梨大学医学部 総合診療部 針井則一
部門紹介
総合診療部は本学附属病院の各専門診療科と適切に連携し①大学病院の総合診療医②地域で活躍するプライマリ・ケア医を目指す医師の教育・研修拠点として機能することで山梨県の地域医療に貢献を目的として運営されています。総合診療・感染症外来の業務内容は、日常によくある疾患(コモンディジーズ)や高度な専門診療を必要としない疾患だけに留まらず、症状に特徴がなく専門診療科が決まらない患者さんや原因不明の発熱などの患者さんを診察し、必要に応じて適切な診療科に紹介いたします。診療内容については地域や院内のニーズに応じて適宜改善していきます。
対象疾患について
【対象疾患・病態】
- 不明熱・原発不明の悪性腫瘍など、診断に難渋し総合診療部宛の紹介状を持参した場合
- 該当する診療科が明確でない場合
- デング熱、MERS、トリインフルエンザ等、特殊な対応が必要な感染症が疑われる患者の外来診療
- 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)の診療
- 病院内で発生した病院感染症の感染管理や治療に関するコンサルテーション診療
【専門とする診療技術】
- 当診療部の外来業務は初療が中心となります。
- 高度な専門医療が必要な場合は、当該科へ紹介いたします。