感染制御部
部門長挨拶
感染制御部は2013年4月に安全管理部内へ設置された感染制御室を母体とし2017年4月に新たに感染制御部として発足したフレッシュな部門です。院内で発生する医療関連感染症の拡大阻止や早期終息を図る活動を中心に、感染対策の立案や実践、評価など院内でのあらゆる感染制御活動を一手に担っています。現在は医師2名、看護師3名、薬剤1名、臨床検査技師2名からなり、感染制御部が発足した当時からずっとこのような多職種混成医療チームで活動している点が特徴です。病院内はいろいろな専門スタッフがそれぞれの専門分野の仕事をしています。そのため感染制御部も多様なバックグラウンドを持つスタッフがそれぞれ役割を持ち、お互いを尊重し合いながら一つのチームとなり、“もっと安心できる療養環境”を目指して日々の任務にあたっています。
2020年春以降、新型コロナウイルスの蔓延に伴い病院内だけでなく地域社会にも大きな混乱が生じました。私達は新型コロナ医療体制の構築や運用、クラスター発生施設への支援など、山梨県とともに県内の新型コロナ対策に深く関わってきました。これからのウィズ・コロナ時代も、県内の感染症対策の向上を目指した活動を続けてまいります。
山梨大学医学部 感染制御部 井上修
部門紹介
病院感染症を幅広く扱う部門として、旧感染制御室を組織改編し2017年4月1日に新たに設置されました。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員など多職種から成るチームで以下の活動を展開しています。
・日常的に必要となる感染予防策の指導を行い、徹底をはかる
・感染症発生時の拡大防止策の指導を行い、徹底をはかる
・抗菌薬の適正使用を目指し、症例事に使用状況を精査する(AST活動)
・院内感染対策マニュアルを整備する
・職員への感染対策研修を実施する
・院内感染症発生状況のモニターと、サーベイランスを実施する
・山梨県や地域医療施設との連携を指導し、相談窓口としての機能を提供する
・病院感染症の検査、治療、管理について、院内外からのコンサルテーションに対応し、適正な医療の提供を支援する
・関連組織と協働して、パンデミックや災害等の緊急事態を想定した準備と対応をする
・新型コロナウイルス感染症対策